コスプレファッションにならないために重要なこと。
ゆとりあるシルエットは、フォームをきれいに描くリラックスウェア。
ファッションの歴史は、本質的な機能オリエンタルな服をオルタナティブに拡張解釈することで発展してきました。ジーンズはそのタフさゆえ、もともと労働者の服であるし、ミリタリーウェアをファッションとして昇華させるも然り。昨今ではアウトドアウェアが街を闊歩する時代。
ただし、こうしたファンクションオリエンタルなアイテムを日常に取り入れるためには、”~風”である”、ということが重要です。決して”偽物”を意味するのではなく、あくまで本質的な要素を丁寧に抽出し、現代の生活にアジャストさせるということ。さもなくば、街にはきこりのような。。。戦場カメラマンのような。。。オーバースペックファッショニスタが溢れかえる、コスプレの世界になっているはずです。
フロント唯一のデザインアクセントになるポケットは、表側に縫い目を見せない特別な仕様にすることで密やかに存在感を発揮。
パジャマシャツを外出着として使うのは、いまや世界中でスタンダード。とはいえ、”本当にパジャマを着ています”、になってしまうとたちまちアウト。パジャマの醸し出すコンフォート感を味方につけて、外着として求められる品格を宣言できればこそ、成立するアイテムです。
シャツの袖口。カーブを描いたスリットカフスがデザインアクセントに。
シャツの首後ろにある三角形の汗止め。強度と機能性を持たせながら、バックスタイルを完成させる。